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Oct 13 2013

Life Seed Labo 第2回

10月6日、Life Seed Laboの2回目が始まりました。

今回のテーマは「いつもの楽しみをもしもの備えへ」

それに関連して、ガーデンでは「タネだんご」、キッチンでは「保存食(めしのタネ)」のトピックを扱いました。

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活動に入る前のiPad講座では、前回のカメラの使い方に加え、ビデオや録音を活用して大事なことを記録する方法を学びました。そのほか、覚えておきたいポイントを音声で入力し、付箋としてiPad上に残しておいてメールで送れるという「Voice Tag」の使い方も習得しました。大事なことを自分で記憶しておくのには限界がありますが、このような機能を使って記憶を補えば、もう一度自分の頭の中を整理することもでき、自学自習の教材を自分で作ることも可能ですね。

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さて、みなさんは今回ガーデンで扱う「タネだんご」というワードを聞いたことがありますか?

「タネだんご」とは、10種類以上のタネを混ぜて土と粘土と少量の水をこねて団子状にしたものです。タネだんごは雨水の水分が粘土の保水性により団子の中にたまり、適量の水分と適温になった時に、その時に合ったものが芽を出して成長していくという特徴があります。タネだんごは、丸めたあと乾燥させてカチカチに固めます。そうすることによって、長期保存でき、また蒔いた際にも鳥などの捕食者にタネを食べられず守ることができるというメリットがあります。このような特徴から、タネだんごは砂漠の緑化や災害時の食料不足にも役立つ団子型の食料カプセルともいえるのではないでしょうか。

そんなタネだんごの役割と作り方を子どもたちが知ることで、いつもの野菜作りが楽しみにもなり、もしもの災害にも備えられるようになればと思います。タネだんごの説明中、子どもたちはiPadを早速活用して大事なところをビデオで記録したり、写真を撮ったりしていました。みんなが一斉にとると、ひと騒動でなかなか面白い光景です。

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災害時に役立つタネだんごから食糧難な時代の野菜の栽培にまで話は派生し、シニアの皆さんからは戦争中には校庭で食べ物を育てていたり、さつまいもなどの穀類などを作っていたという話も伺うことができました。ほんの少し前の日本にも、食料がないという現実があったことを受け止め、飽食の時代に生きる子どもたちは何を感じたでしょう。LSLで野菜を育てることを通して、食べ物が食べられることのありがたさや、野菜作りの難しさと楽しさを体感してもらえればと思います。

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次は、タネだんご作りの実践編!実際に11種類のタネを使って作っていきます。今回は、土壌を改良してくれるマメ科の植物とハーブを中心としたタネをセレクトしました。タネだんごは、タネ:土:粘土=1:5:12の割合で作ります。子どもたちは使うタネをiPadで記録します。

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タネだんごの比率の基準となるタネの量をまず測ります。カップに1杯。これをもとに、土は5倍、粘土は12倍の量を順に測っていきます。

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すべての材料を混ぜ合わせたら、最後に少しずつ水を入れていき、まとまりができるほどの固さに調整します。この時に入れる水の量がポイントで、多すぎても少なすぎても、表面が美しいツルッとしたタネだんごには仕上がりません。子どもたちは、鳥に食べられないよう表面が滑らかでまん丸のタネだんごを目指しました。子どもとシニアの方のたくさんの手を借りて、あっという間に小さなタネだんごの山ができました。

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タネだんご作りが終わったあとは、ガーデンでサツマイモ、ラッカセイ、サトイモ、ショウガの4種収穫です。

手袋をつけて、収穫かごを持ってLet’s Go!

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オークファームのガーデンティーチャーである奥村さんにサツマイモの掘り方とイモの種類について教わります。

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戦争中はサツマイモのつるまで食べていたそうです。これを炒めてキンピラにすると美味しいとの耳より情報を得て、子どもたちも家に持ち帰って料理してもらうことにしました。私も自宅で炒めてみたら、食感がよくてとても美味しかったです。皆さんも機会があれば、試してみてくださいね。

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サツマイモの他にも、収穫が続きます。千葉県の名産でもあるラッカセイ、香り高いショウガ、日本古来のサトイモの収穫の仕方を教えていただきました。

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収穫かごに入りきらないほどたくさんとれました!

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収穫からもどると、お楽しみのキッチンです。

まずは今回のテーマである「いつもの楽しみをもしもの備えへ」というテーマに沿って、いつもストックして置ける保存食について学びます。どうして長期間腐らずに置いておけるのかという保存のしくみを知ることで、科学的な視点からも料理を楽しんでいくことができます。菌が生存できないように水と空気を抜くために、塩や砂糖、お酢が使われるということを学びました。

 

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また、時代によって変わりゆく保存食の変遷についても学びます。冬季の食料不足に備えて自然の方法で作っていた昔の保存食作りから、現代の科学技術を用いた缶詰生産やフリーズドライなどの技術へと進化し、未来の保存食となるかもしれない宇宙食までもが展開していることを学び、保存食から時代背景を紐解く時間がもてました。

宇宙食の「イチゴアイス」の試食では興味深々。味には満足したようですが、食感がアイスとは違うと舌が肥えた発言も出てました。

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保存食の時代による変化を学んだあとは、今日のメニューの発表です。今回は、収穫した野菜を使っての保存食作り。

・新ショウガによるジンジャエール

・ピーナッツバター

・オープンサンド:昔の保存食(三色の野菜のピクルス)と現在の保存食(缶詰)のコラボ

 

調理に取りかかる前に市販のジンジャエールを味見して、どんな味のジンジャエールにするか決めます。

市販のものは、喉にカーっと熱いものが来るくらいに辛かったようです。いいリアクションをしていました。

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自分たちのジンジャエールでは、辛さひかえめにするために唐辛子の量をできるだけ少なめにと交渉する子どもたち。料理って本来レシピ通り作るものでなく、自分の好きな味にできるから楽しいのだと思います。そんな楽しみ方を子どもたちにも感じてもらえれば嬉しいです。

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続いて、収穫したピーナッツを30分ほど煎り、ハンドミキサーで砕いていきます。アクロバティックな砕き方に目が釘付けです。

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オープンサンドにのせる野菜のピクルスの作り方を説明し、作りたい野菜を班ごとに決めて作業に取り掛かります。

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ピクルスが出来たら、缶詰のパンを土台に好具材をトッピングとしてのせていきます。

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お皿の上が綺麗に整ったら、iPadに記録を残してみんなで「いただきます」

自分たちで作った料理はどんなものだって格別です。今回のラボを通して、普段から身近にある食でストック作りを楽しむことが、非常時への備えにもなるということを子どもたちも体感してくれたのではないかと思います。まずは日々の食を題材に色んな興味を掘り下げていく、こういったきっかけが自分の興味を育てるタネにもなるのだろうと思います。食欲という人間の飽くなき本能が沸き起こるように、子どもたちの興味もラボを通して湧いてきてほしいなと願っています。

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