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Date registered: 2013年8月26日

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Nov 11 2013

Life Seed Labo 第4回

11月3日、第3回のLife Seed Laboは大雨のため中止となり、今回は4回目となります。 今回のテーマは、「さまざまな変化をキャッチしよう」と「見えないものの働きをリサーチしよう」 それに関連して、ガーデンでは「間引き」を、キッチンでは「間引き菜ピザ」をトピックにしました。 活動前のiPad講座では、野菜の成長や、前回作って育て始めたタネだんごの観察をまとめる方法として「UPAD」という機能を学びました。このUPADは、写真や文書などの電子データに直接手書きやワープロ入力でメモを加えることができるアプリです。そのため、写真だけでは伝えきれないメモを、写真の中に書き込むことで、わかりやすい記録として残すことができるようになります。 また、今回は時間を計りながら変化をみる実験のために「タイマー」の使い方も覚えました。iPadで時間さえ設定しておけば、違う作業をしていたとしても時間を忘れて安心して作業に集中できます。時間を管理しながら効率よく行動を決めていく際に、タイマーがとても便利ですね。煮込んだり、焼いたりする料理の時は、とても役に立ちます。みなさんも日常生活にタイマーを活用してみてください。この日は、みんな一斉に好きな音楽のアラーム音が鳴るように設定し、とても賑やかな一幕がありました。   続いてガーデンは、タネから野菜になるまでのプロセスを知るという目的で、「タネだんご」や苗の様子を観察するところからスタートです。 ガーデンで育っている16種類のカブと大根の葉を記録しながら、同じ種類でも多様なカタチがあることを実感してもらいました。 ガーデンの葉っぱをひとしきり観察した後、野菜を大きく育てるために必要な「間引き」について学びました。葉っぱが密集しているところでは、日光が十分にあたらず栄養を作ることができなかったり、土からの養分を取り合うことになるので、葉が重なり合っている箇所は株ごと引いてあげなくてはいけません。この作業のことを「間引き」といい、その時に収穫できる小さな葉っぱの収穫物を「間引き菜」といいます。この間引き菜は育てているからこそ食べられる貴重な菜っ葉なのです。 とても手間のかかる間引きも、みんなで一気に手分けすると仕事が早く終わります。黙々と込み入って生えている葉っぱを探して抜くというこの作業、やりだすと意外に没頭してしまうもの。会話をしながらやるとコミュニケーションの話題にも事欠きません。 少しずつ間引いていくだけでも、ボール何倍分もの大収穫となりました。このひと手間をかけることで、貴重な間引き菜を美味しく食べることができ、それと同時に残った野菜を大きく育てることができるんですね。   さて、続いては前回つくった「タネだんご」がしっかり乾いたので、ガーデンの一部に蒔くことにしました! 好きなところにポーンと投げて、フラッグで蒔いた場所をマークします。こんな楽しくてラクチンな種まきって他にはないんじゃないでしょうか!?UPADで観察位置もバッチリ記録したので、どんな芽が出てきているのか次回のラボで確認するのが楽しみです。   ラストはお楽しみのキッチン!今回は、間引き菜を使ったピッツァとグリーンスムージ―! ピザということで、生地をふんわりとふくらませる「見えないものの働き=イースト菌」をリサーチするというミッションも並行して、ピザ作りを行いました。イースト菌の「発酵」という作用が、人間でいう「呼吸」と似ている作用であることを比較してみながら、発酵のメカニズムとイースト菌の特徴を探ります。見得ないものの働きを知ることが、実は自分の体の仕組みを知るきっかけになったり、料理上手への近道かもしれませんね。 イースト菌の働きを調べる実験では、「温度」と「砂糖の量」の違いで、どのような違いが出るのかを時間経過をみながらリサーチしました。この時に、先ほど覚えたタイマーをオンにして、15分後の変化を見逃さないようにセットしました。   さていよいよ料理開始です。ピザ班とグリーンスムージ―班に分かれて、分担作業。見事に女子と男子チームに分かれました。 グリーンスムージ―は好きなフルーツと間引き菜を7:3の割合で入れて、お水を150mlほど入れてからミキサーで拡販して出来上がりです。入れるフルーツや、野菜とフルーツの割合によってカラーも味も変わっていきます。子ども研究員たちは、「この味はだめだ―」などと叫びながら、試行錯誤の味覚実験をしていました。   ピザ班では、生地の伸ばし方をしっかりレクチャーしてもらい、ピザ職人になったかのような手つきで生地を伸ばしていきます。自分たちのガーデンで収穫した間引き菜をここでもトッピングとしてのせて彩りもよ味わいもよい組み合わせを考えます。   ピザ窯で一瞬で外はカリッと、内はモッチリと焼きあがったピザをみんなで分けながらいただきます。間引き案ピザとグリーンスムージ―が出来上がるまでに、 時間と手間がかかっていること、そして見えない菌の働きがあることを感じながら食べる時間は、いつもよりもっと豊かで美味しい時間になったことでしょう。美味しいものをゴールにした学びは、子どもたちの興味を自然に湧きあがらせて、笑顔にしてくれる学びなのかもしれませんね。今回も豊かなレシピでごちそうさまでした。  

Oct 13 2013

Life Seed Labo 第2回

10月6日、Life Seed Laboの2回目が始まりました。 今回のテーマは「いつもの楽しみをもしもの備えへ」 それに関連して、ガーデンでは「タネだんご」、キッチンでは「保存食(めしのタネ)」のトピックを扱いました。   活動に入る前のiPad講座では、前回のカメラの使い方に加え、ビデオや録音を活用して大事なことを記録する方法を学びました。そのほか、覚えておきたいポイントを音声で入力し、付箋としてiPad上に残しておいてメールで送れるという「Voice Tag」の使い方も習得しました。大事なことを自分で記憶しておくのには限界がありますが、このような機能を使って記憶を補えば、もう一度自分の頭の中を整理することもでき、自学自習の教材を自分で作ることも可能ですね。   さて、みなさんは今回ガーデンで扱う「タネだんご」というワードを聞いたことがありますか? 「タネだんご」とは、10種類以上のタネを混ぜて土と粘土と少量の水をこねて団子状にしたものです。タネだんごは雨水の水分が粘土の保水性により団子の中にたまり、適量の水分と適温になった時に、その時に合ったものが芽を出して成長していくという特徴があります。タネだんごは、丸めたあと乾燥させてカチカチに固めます。そうすることによって、長期保存でき、また蒔いた際にも鳥などの捕食者にタネを食べられず守ることができるというメリットがあります。このような特徴から、タネだんごは砂漠の緑化や災害時の食料不足にも役立つ団子型の食料カプセルともいえるのではないでしょうか。 そんなタネだんごの役割と作り方を子どもたちが知ることで、いつもの野菜作りが楽しみにもなり、もしもの災害にも備えられるようになればと思います。タネだんごの説明中、子どもたちはiPadを早速活用して大事なところをビデオで記録したり、写真を撮ったりしていました。みんなが一斉にとると、ひと騒動でなかなか面白い光景です。 災害時に役立つタネだんごから食糧難な時代の野菜の栽培にまで話は派生し、シニアの皆さんからは戦争中には校庭で食べ物を育てていたり、さつまいもなどの穀類などを作っていたという話も伺うことができました。ほんの少し前の日本にも、食料がないという現実があったことを受け止め、飽食の時代に生きる子どもたちは何を感じたでしょう。LSLで野菜を育てることを通して、食べ物が食べられることのありがたさや、野菜作りの難しさと楽しさを体感してもらえればと思います。   次は、タネだんご作りの実践編!実際に11種類のタネを使って作っていきます。今回は、土壌を改良してくれるマメ科の植物とハーブを中心としたタネをセレクトしました。タネだんごは、タネ:土:粘土=1:5:12の割合で作ります。子どもたちは使うタネをiPadで記録します。 タネだんごの比率の基準となるタネの量をまず測ります。カップに1杯。これをもとに、土は5倍、粘土は12倍の量を順に測っていきます。 すべての材料を混ぜ合わせたら、最後に少しずつ水を入れていき、まとまりができるほどの固さに調整します。この時に入れる水の量がポイントで、多すぎても少なすぎても、表面が美しいツルッとしたタネだんごには仕上がりません。子どもたちは、鳥に食べられないよう表面が滑らかでまん丸のタネだんごを目指しました。子どもとシニアの方のたくさんの手を借りて、あっという間に小さなタネだんごの山ができました。     タネだんご作りが終わったあとは、ガーデンでサツマイモ、ラッカセイ、サトイモ、ショウガの4種収穫です。 手袋をつけて、収穫かごを持ってLet’s Go!   オークファームのガーデンティーチャーである奥村さんにサツマイモの掘り方とイモの種類について教わります。   戦争中はサツマイモのつるまで食べていたそうです。これを炒めてキンピラにすると美味しいとの耳より情報を得て、子どもたちも家に持ち帰って料理してもらうことにしました。私も自宅で炒めてみたら、食感がよくてとても美味しかったです。皆さんも機会があれば、試してみてくださいね。 サツマイモの他にも、収穫が続きます。千葉県の名産でもあるラッカセイ、香り高いショウガ、日本古来のサトイモの収穫の仕方を教えていただきました。 収穫かごに入りきらないほどたくさんとれました!     収穫からもどると、お楽しみのキッチンです。 まずは今回のテーマである「いつもの楽しみをもしもの備えへ」というテーマに沿って、いつもストックして置ける保存食について学びます。どうして長期間腐らずに置いておけるのかという保存のしくみを知ることで、科学的な視点からも料理を楽しんでいくことができます。菌が生存できないように水と空気を抜くために、塩や砂糖、お酢が使われるということを学びました。     また、時代によって変わりゆく保存食の変遷についても学びます。冬季の食料不足に備えて自然の方法で作っていた昔の保存食作りから、現代の科学技術を用いた缶詰生産やフリーズドライなどの技術へと進化し、未来の保存食となるかもしれない宇宙食までもが展開していることを学び、保存食から時代背景を紐解く時間がもてました。 宇宙食の「イチゴアイス」の試食では興味深々。味には満足したようですが、食感がアイスとは違うと舌が肥えた発言も出てました。 保存食の時代による変化を学んだあとは、今日のメニューの発表です。今回は、収穫した野菜を使っての保存食作り。 ・新ショウガによるジンジャエール ・ピーナッツバター ・オープンサンド:昔の保存食(三色の野菜のピクルス)と現在の保存食(缶詰)のコラボ   調理に取りかかる前に市販のジンジャエールを味見して、どんな味のジンジャエールにするか決めます。 市販のものは、喉にカーっと熱いものが来るくらいに辛かったようです。いいリアクションをしていました。 自分たちのジンジャエールでは、辛さひかえめにするために唐辛子の量をできるだけ少なめにと交渉する子どもたち。料理って本来レシピ通り作るものでなく、自分の好きな味にできるから楽しいのだと思います。そんな楽しみ方を子どもたちにも感じてもらえれば嬉しいです。   続いて、収穫したピーナッツを30分ほど煎り、ハンドミキサーで砕いていきます。アクロバティックな砕き方に目が釘付けです。   オープンサンドにのせる野菜のピクルスの作り方を説明し、作りたい野菜を班ごとに決めて作業に取り掛かります。         ピクルスが出来たら、缶詰のパンを土台に好具材をトッピングとしてのせていきます。     …

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Sep 26 2013

Life Seed Labo 第1回

ガーデンとキッチンで新しい学びのイノベーションがはじまる  Life Seed Laboへようこそ!!     2013年9月22日(日)、オークビレッジ柏の葉にてLife Seed Laboがオープンしました。 Life Seed Labo(以下、LSL)とは、農作業と料理を通して、豊かに生きていくための人生の知恵と技を学ぶラボです。 学びのフィールドはガーデンとキッチン。そこでiPadを使いながら、興味のあることを調べ、記録していきます。LSLではiPadをテキストやノートとして活用し、自分のペースでいつでもどこでも学べるようにサポートします。子どもたち一人一人が研究員になり、各テーマに沿いながら自分の興味を深めていくのがLSLの学び方です。 ガーデンの中で野菜を育て、キッチンでイキイキと料理を作る中で、いつの間にか理科や社会、国語などのあらゆる知識を教科の枠を超えて学んでいくことができます。人と付き合う時のルールや、自然と関わる上でのマナーを身につけることだってできます。そして、みんなでゴハンを食べたらそれだけでもう友達!そんな楽しいことがたくさん繰り広げられる場所がLife Seed Laboなのです。 では、まずは記念すべき第一回目の様子をぜひご覧下さい。       ラボに参加した子どもたちに研究ツールとなるiPadを手渡します。ラボ開催中の3ヶ月間、iPadを子どもたちに貸出し、家庭でも自由に学べるようにしています。この間に研究ツールとしてiPadを子どもたちがどのように活用していくのか楽しみです。     初めてのラボで緊張しているみんながガーデンと慣れ親しめるように初めに用意したのは、「ガーデンクイズ」。これは、野菜が種から育ち、葉っぱが出て、花が咲き、実ができるという一連の自然循環にしたがって、タネ、葉っぱ、花、実のそれぞれの実物や写真から、一体何の野菜なのかを子どもたちが当てるゲームです。   用意されたのは、ギザギザのタネ、傘になりそうな大きな葉っぱ、うす紫の小さな花、ワインレッドのとんがりボウシの実。 さぁ、これらは一体何の野菜なのでしょう。 目の前に出された野菜の各パーツを見ながら首をかしげる子どもたち。そんな子どもたちに、「ガーデンの中から答えの野菜を探し出して、iPadのカメラで撮影し、その野菜の名前を当てる」という最初のミッションが与えられました。   ガーデンに答えの野菜を探しに行く前に、まずはiPadで写真を撮る方法を学びます。カメラの使い方を学ぶことは、ガーデンで出逢う興味の対象を記録に残していくスキルを身につけることにつながります。同じ対象をカメラにおさめても、どこに視点を定めるかで見え方は全く違ったものになります。テクニカルに撮影するということと、レンズ越しに広がる風景の中の見たいものにピントを合わせるということ、この両方ができることで初めて、写真が自分の視点で集めた対象物の標本として残っていくのだと思います。   iPadの準備が整ったら、いざガーデンへ! 広いガーデンで、iPadを片手に目的の野菜を探していきます。それらしきものを発見したらパシャリ!と撮影。 野菜の写真は撮影できても、名前がわからない。そんなときには、「人に聞く」というクイズのルールが適用されます。iPadの検索機能を使って調べられることには限りがあり、逆に人と話をしながら明らかになる事実はインターネットでは出逢えない驚きと楽しさに満ちていることだってあります。テクノロジーの利用と人からの支援を、うまく組み合わせながら求めている答えにたどり着くことが、うまく問題解決していくための秘訣なのかもしれませんね。   子どもたちがガーデンを探検していく中で、ワインレッドの「バーガンディ」という品種のオクラや、「ヒルカントリーレッド」というオクラにたどり着きました。食べごろを過ぎたオクラが乾燥し、ちょうどタネが取れる状態になっていました。オクラが育っている姿を見ること自体珍しい現代。枝に咲く黄色い花や、普段は実を食べているオクラから取れるタネの様子を初めて見た子どもも多かったのではないでしょうか。日頃、食卓で見るのとは違う角度から野菜を見つめ直すことができるというのは、野菜を育てることの醍醐味の一つなのでしょうね。   さて、みんなが一生懸命解いた野菜クイズの答えは、タネがスイスチャード、葉っぱが里芋、花はバジル、実はオクラでした。 全員、ミッションをクリアしたところで、自分たちのガーデンを一緒に作っていこうという想いを込めて「Life Seed Labo」の看板を立てることに。 ところが、、、 あまりにも想い入れが強すぎたのか、肝心の「Life Seed Labo」の名札の部分が勢い余って外れてしまいました。でも大丈夫!!今回のラボを全面にサポートしてくださるシニアのみなさんの優しさで、まるで看板が外れていないかのような即興の演出もあり、子どもたちも無事看板を立てることができました。今回のラボでは、様々な世代が交流し、共に思いやり、助け合い、力を合わせて一つの場所を作り上げていくことで、世代を越えた素敵なコミュニティーも育てていきたいと思っています。最終回を迎える頃には、きっといいチームができていることでしょう。     次は自分が撮影した野菜の写真が正しいかどうかを確認するため、写真の添付メールを先生に送ってチェックしてもらいます。ここでは、人に思いや情報を伝えるときに、手紙という方法以外にメールがあるということを学びます。メールならすぐに届けることができるし、写真のデータを送りたい相手にそのまま送ることだってできます。 写真でもメールでも「誰が何の目的で、どのようなことを伝えたい」のかを相手にうまく届けることが大事であることには変わりありません。人にどのような方法と内容で伝えれば効果的なのかを考え、手紙やメールを使い分けることができるようになれば、想いを伝えるプロになることだって夢ではないかもしれません。   さて、いよいよ後半からはガーデンでの学びがはじまります。初回のテーマは「土の性格を知ろう」 野菜を美味しく育てるにはまず土を知ること。人とのコミュニケーションも同じです。相手がどんな性格で、どんな状況で喜んだり機嫌を損ねたりするかを知っておけば、上手に付き合うことができます。それは、土と野菜との関係も同じなのです。 土がどのような性格なのかを知れば、必要なものを土に与え、土が元気になっていくとともに野菜も美味しくなっていきます。 というわけで、子どもたちには二つ目のミッションとして「色んな土をさがして、それぞれの性格を知る」ことが与えられました。 さぁ、再びガーデンへ繰り出します。 …

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