Daily Archive: 2013年11月11日

Nov 11 2013

Life Seed Labo 第4回

11月3日、第3回のLife Seed Laboは大雨のため中止となり、今回は4回目となります。 今回のテーマは、「さまざまな変化をキャッチしよう」と「見えないものの働きをリサーチしよう」 それに関連して、ガーデンでは「間引き」を、キッチンでは「間引き菜ピザ」をトピックにしました。 活動前のiPad講座では、野菜の成長や、前回作って育て始めたタネだんごの観察をまとめる方法として「UPAD」という機能を学びました。このUPADは、写真や文書などの電子データに直接手書きやワープロ入力でメモを加えることができるアプリです。そのため、写真だけでは伝えきれないメモを、写真の中に書き込むことで、わかりやすい記録として残すことができるようになります。 また、今回は時間を計りながら変化をみる実験のために「タイマー」の使い方も覚えました。iPadで時間さえ設定しておけば、違う作業をしていたとしても時間を忘れて安心して作業に集中できます。時間を管理しながら効率よく行動を決めていく際に、タイマーがとても便利ですね。煮込んだり、焼いたりする料理の時は、とても役に立ちます。みなさんも日常生活にタイマーを活用してみてください。この日は、みんな一斉に好きな音楽のアラーム音が鳴るように設定し、とても賑やかな一幕がありました。   続いてガーデンは、タネから野菜になるまでのプロセスを知るという目的で、「タネだんご」や苗の様子を観察するところからスタートです。 ガーデンで育っている16種類のカブと大根の葉を記録しながら、同じ種類でも多様なカタチがあることを実感してもらいました。 ガーデンの葉っぱをひとしきり観察した後、野菜を大きく育てるために必要な「間引き」について学びました。葉っぱが密集しているところでは、日光が十分にあたらず栄養を作ることができなかったり、土からの養分を取り合うことになるので、葉が重なり合っている箇所は株ごと引いてあげなくてはいけません。この作業のことを「間引き」といい、その時に収穫できる小さな葉っぱの収穫物を「間引き菜」といいます。この間引き菜は育てているからこそ食べられる貴重な菜っ葉なのです。 とても手間のかかる間引きも、みんなで一気に手分けすると仕事が早く終わります。黙々と込み入って生えている葉っぱを探して抜くというこの作業、やりだすと意外に没頭してしまうもの。会話をしながらやるとコミュニケーションの話題にも事欠きません。 少しずつ間引いていくだけでも、ボール何倍分もの大収穫となりました。このひと手間をかけることで、貴重な間引き菜を美味しく食べることができ、それと同時に残った野菜を大きく育てることができるんですね。   さて、続いては前回つくった「タネだんご」がしっかり乾いたので、ガーデンの一部に蒔くことにしました! 好きなところにポーンと投げて、フラッグで蒔いた場所をマークします。こんな楽しくてラクチンな種まきって他にはないんじゃないでしょうか!?UPADで観察位置もバッチリ記録したので、どんな芽が出てきているのか次回のラボで確認するのが楽しみです。   ラストはお楽しみのキッチン!今回は、間引き菜を使ったピッツァとグリーンスムージ―! ピザということで、生地をふんわりとふくらませる「見えないものの働き=イースト菌」をリサーチするというミッションも並行して、ピザ作りを行いました。イースト菌の「発酵」という作用が、人間でいう「呼吸」と似ている作用であることを比較してみながら、発酵のメカニズムとイースト菌の特徴を探ります。見得ないものの働きを知ることが、実は自分の体の仕組みを知るきっかけになったり、料理上手への近道かもしれませんね。 イースト菌の働きを調べる実験では、「温度」と「砂糖の量」の違いで、どのような違いが出るのかを時間経過をみながらリサーチしました。この時に、先ほど覚えたタイマーをオンにして、15分後の変化を見逃さないようにセットしました。   さていよいよ料理開始です。ピザ班とグリーンスムージ―班に分かれて、分担作業。見事に女子と男子チームに分かれました。 グリーンスムージ―は好きなフルーツと間引き菜を7:3の割合で入れて、お水を150mlほど入れてからミキサーで拡販して出来上がりです。入れるフルーツや、野菜とフルーツの割合によってカラーも味も変わっていきます。子ども研究員たちは、「この味はだめだ―」などと叫びながら、試行錯誤の味覚実験をしていました。   ピザ班では、生地の伸ばし方をしっかりレクチャーしてもらい、ピザ職人になったかのような手つきで生地を伸ばしていきます。自分たちのガーデンで収穫した間引き菜をここでもトッピングとしてのせて彩りもよ味わいもよい組み合わせを考えます。   ピザ窯で一瞬で外はカリッと、内はモッチリと焼きあがったピザをみんなで分けながらいただきます。間引き案ピザとグリーンスムージ―が出来上がるまでに、 時間と手間がかかっていること、そして見えない菌の働きがあることを感じながら食べる時間は、いつもよりもっと豊かで美味しい時間になったことでしょう。美味しいものをゴールにした学びは、子どもたちの興味を自然に湧きあがらせて、笑顔にしてくれる学びなのかもしれませんね。今回も豊かなレシピでごちそうさまでした。